ミーティングプログラム一覧
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企画1:A会場 10:00〜11:30(ミーティング)
森林の多面的機能の活用に向けて
企画代表
発表者
徳江義宏(日本工営株式会社)
蔵治光一郎(東京大学大学院),大塚 修平(ヤマハ発動機株式会社 ),山川安雄(やんばるリンクス代表),家根橋 圭佑(日本工営株式会社 )
趣旨
林業の衰退により管理放棄された森林が増加する中、異常気象による土砂災害が多発している。一方で、木質バイオマスの活用、炭素固定によるカーボンニュートラルの実現、都市住民のレクリエーションの場としての活用、森林を活用した流域治水など森林への様々な期待も高まっている。また、森林環境税の徴収が令和6年度より始まり、税収を活用した森林の整備や林業の促進に向けた動きも活発化してきている。
本企画では、森林に関わる社会的な期待、制度が大きく変わる中で、大学、自治体、民間企業、林業従事者の取り組みを紹介し、今後の森林の多面的機能の活用に向けた方向性や課題などを議論することを目的とする。
講演リスト
1)企画の趣旨説明:井上太樹(日本工営株式会社)
2)日本の森林は多面的機能への期待に応えられるか:蔵治光一郎(東京大学大学院)
3)ヤマハ発動機“RINTO”が考える森との関わり方:大塚修平(ヤマハ発動機株式会社 )
4)やんばる型森林業:山川安雄(やんばるリンクス代表)
5)海外における民間企業を巻き込んだ多面的機能を発揮する森林づくりの事例:家根橋圭佑(日本工営株式会社 )
6)総合討論・質疑応答:井上太樹(日本工営株式会社)・発表者
企画2:B会場 10:00〜12:40(ミーティング)
温故知新の都市GI――コミュニティを拓く雨庭の宇宙
企画代表
山下三平(九州産業大学)
発表者
山下三平(九州産業大学)・森本幸裕(京都大学名誉教授)・阿野晃秀(京都先端科学大学非常勤講師)・丹羽英之(京都先端科学大学)・深町加津枝(京都大学)・佐藤正吾(公益財団法人京都市都市緑化協会)・横田雅紀(九州産業大学)・佐藤辰郎(九州産業大学)
趣旨
近代的下水道システムが導入される前は、とくにおおきな建築物が立つ敷地では、雨水処理が課題だっただろう。京都の禅寺の枯山水の庭は、美的・思想的意味合いだけでなく、大伽藍に降った大量の雨を処理する施設としての役割もあったのではないか。そうであれば、ここに現代の雨庭、日本の風土に適した雨庭の先駆け、現代に生かすべき知恵があるのではないか。
このような仮説のもとに、私たちは世紀に整備された相国寺裏方丈庭園・枯山水の実測評価を継続している。またその知見に基づいて、あたらしい雨庭の実装に取り組んでいる。厳密な測定に基づいて客観的な方策を提示するとともに、枯山水だけでなく伝統的な集落の水管理も 調べ、あたらしいコミュニティの雨庭、「地域雨庭」の普及を目指している。
私たちの報告は、そうした取り組み実践の、現時点での成果である。こうした分散型水管理が、流域治水と生物多様性に貢献することを願ってやまない。
プログラム(160分)
趣旨説明:山下三平
講演
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森本幸裕:地域に雨庭を広げるには?
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深町加津枝:守山の水循環
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佐藤辰郎:神代川のよみがえり
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横田雅紀:大規模開発と水循環の持続
《休憩》
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阿野晃秀・佐藤正吾:雨庭のデザイン実践
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丹羽英之:地域雨庭を流域に位置づける
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山下三平:伝統から未来へ
ディスカッション
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聴講者からの質問への応答
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外部コメント
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ディスカッション
※本企画は2セッションで実施します。
企画3:C会場 10:00〜11:30(ミーティング)
江戸前勉強会2023(これからの東京湾の再生目標とその評価について)
企画代表
古川恵太(海辺つくり研究会)
発表者
調整中
趣旨
沿岸域におけるグリーンインフラである、藻場・干潟の保全は、海における諸問題が密接な関係を有し、全体として検討される必要があることにかんがみ、開発、利用、保全等について総合的かつ一体的に行われるべきであります。そこで、2023年度に改訂された東京湾再生のための行動計画(第三期)に基づき、東京湾の再生の中に藻場・干潟などの(グリーンインフラ)生態系の再生を位置づけ、その保全・再生手法、モニタリング、評価について、自由に意見交換し、討論する場を設けたいと思います。ぜひご参加ください。
プログラム(案)
開会・趣旨説明(海辺つくり研究会・古川恵太)5分
話題提供(発表者依頼中)15分程度x2-3件
討論 45分
・参加者の自己紹介(参加人数によって省略)
・オンラインツールを用いたアンケートによる意識調査
・オンラインツールを用いた参加者間の意見交換
とりまとめ 5-10分
企画4:D会場 10:00〜11:30(ミーティング)
コウノトリとトキがつなぐGI
企画代表
河口洋一(徳島大学)
発表者
河口洋一(徳島大学)・佐川志朗(兵庫県立大学)・豊田光世(新潟大学)・
森紗綾香(NPOとくしまコウノトリ基金)
趣旨
グリーンインフラ、この言葉が浸透する前に、日本の空から姿をけしたコウノトリとトキの野生復帰が始まりました。コウノトリもトキも、ドジョウにフナ、カエルやオタマジャクシなど、水田や水路、そして氾濫原湿地に生息する多くの生き物を食べて暮らしています。一度は野生絶滅した両種が、再び日本の空を飛ぶまで、様々な取り組みが進められ、その一部はグリーンインフラの活動でもあります。両種はフラッグシップ種として注目されることで、グリーンインフラを広める役割も担ってきました。
今回のミーディングでは、豊岡市のコウノトリと佐渡島のトキの野生復帰において、グリーンインフラとしてどのような活動が行われてきたか、その活動のためにどのような人がかかわり支えてきたか、お話しいただきます。また、コウノトリ野生復帰の本丸の豊岡市からはなれ、第一号支店(豊岡周辺以外で初めての繁殖地)となった徳島県鳴門市でのコウノトリ定着のための 活動も紹介しながら、産官学民によるグリーンインフラについて議論したいと考えています。
講演リスト
・趣旨説明:河口洋一(徳島大学)
・豊岡市のコウノトリ野生復帰とGI 佐川志朗(兵庫県立大学)
・佐渡島のトキ野生復帰とGI 豊田光世(新潟大学)
・鳴門市におけるコウノトリ定着とGI 森紗綾香(NPOとくしまコウノトリ基金)
ディスカッション
企画5:E会場 10:00〜11:30(ウェビナー)
グリーンインフラとしての源流地域づくり ー小菅村を事例にー
企画代表
福島真理子(大成建設株式会社)
発表者
福島真理子(大成建設株式会社)、舩木直美(山梨県小菅村村長 全国源流の郷協議会 会長)、石坂真悟(NPO法人多摩源流こすげ 事務局長)、鈴木菜々子(大成建設株式会社)、宮林茂幸 (東京農業大学 名誉教授)
趣旨
小菅村は、東京湾に注ぐ「多摩川」の源流部で、秩父多摩国立公園内にあり、山梨県の東側に位置しています。森林が総面積の95%を占め、また、約3割にあたる1,630haが東京都の水源涵養林です。小菅村のほとんどを占める森林は、「災害から人々を守る」、「生物多様性を保全 する」、「清らかな水を届ける」、「気温の上昇を抑える」などの多くの機能を有する、国土の保全に資するグリーンインフラです。小菅村のような農村から遠く離れた同じ流域にすむ都市の人々も、源流域に存在するグリーンインフラから多くの恵みを受けています。
このようなグリーンインフラである森林と共存し、管理していくために重要な役割をもつ小菅村のような里山地域と、源流関係地域に住まう人々の理想的な関係性を問い直すべく、国土のインフラを形成する事業を中核とするゼネコンという企業の立場から、これからの森林課題解決とグリーンインフラの活用に向けてどのような貢献ができるのか、産官学民の連携を主軸に、その可能性について議論していきます。
講演リスト
趣旨説明:大成建設株式会社 福島真理子
源流地域の今と目指す姿について ―源流地域小菅村を例にー:山梨県小菅村 村長 全国源流の郷協議会 会長 舩木直美
地域と連携したグリーンインフラ実装事例:NPO法人多摩源流こすげ 事務局長 石坂真悟
自然と共生するインフラづくり ―企業として源流地域の保全に貢献できること―:大成建設株式会社 鈴木菜々子
総合討論・質疑 モデレーター:東京農業大学 名誉教授 宮林茂幸
企画6:A会場 12:00〜15:30(ミーティング)
球磨川流域におけるNbSをベースとした流域治水の取り組み
※本企画は二部構成で実施します。
企画代表
島谷幸宏(熊本県立大学)
趣旨
2020年7月豪雨による球磨川流域の甚大な水害被害をうけ、企画者らはJSTのCOI-NECTプログラム、地域共創拠点「流域治水を核とした復興を起点とした持続社会」を実施している。本企画では、この拠点で実施しているNbSをベースとした最新の流域治水の考え方、技術、社会に広げていくための手法などについて報告するとともに、今後の展開について議論する。
Part 1では「流域治水の思想と技術」、Part 2では「流域治水を進めるために」について扱う。
講演リスト
■Part.1 流域治水の思想と技術
【報告】
①流域治水の基本的な考え方 島谷幸宏(熊本県立大学)
②森林の治水効果をどう考えればよいか? 蔵治光一郎(東京大学)
③発生源対策の鍵を握る土 田浦扶充子(九州大学)
④河道内で洪水波は低減できるか? 萱場祐一(名古屋工業大学)
⑤氾濫流制御技術の可能性 皆川朋子(熊本大学)
【デッスカッション】
■Part.2 流域治水を進めるために
【報告】
①ネーチャーポジティブと企業の参加 浦嶋裕子 (MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社)
②一般社団法人球磨川NPの取り組みと流域治水 一柳英隆(熊本県立大学)
③雨庭パートナーシップ 所谷茜(熊本県立大学)
④緑の流域治水ツアーと地域の連携 宮野英樹(地方経済総合研究所)
【デッスカッション】